兵士・庶民の戦争資料館は、福岡県中央部 鞍手郡小竹町にある私設の戦争資料館。
創設者は 満州やビルマなど、戦地を転々とし帰国された 故 武冨登巳男 氏。1979年に旧穂波町(現:飯塚市)の自宅にて展示を開始、1996年に小竹町の現在の位置に移転。現在は武冨登巳男 氏のご子息 慈海 氏が資料館を運営。資料館内には元兵士やご遺族から寄贈された軍服や千人針、鉄兜などが手に届く場所に展示されている。
本資料館の最大の特徴は、実際に手に取ったり 身に付けたりを推奨している事。
「手をふれてください 鉄帽はかぶり、防寒外套は着、軍靴ははいてみて その重さ、堅さなど知って下さい」とのメッセージ。
実際に鉄兜を着け軍靴を履いてみると、頭が重くバランスが取りづらく動きづらい。フィリピンの戦跡を歩いて見て周ってきたが、これに更に武器・食料等を身に付けて未舗装 或いは未開のジャングルを行軍、戦闘を行っていたのか…と。
実物を手にとり、それぞれに持ち主が居た訳であり、なんとも言えない複雑な気持ちに。若い人も訪れるようだが、文字通り “歴史に触れ” どう感じているのだろうか。
私が10月に訪問した際 企画展示 『レイテ島遺品』展 が行われており、レイテ島で収集された遺品が並べられていた。他にも定期的に企画展が行われている様。
施設情報
所 在 :福岡県鞍手郡小竹町大字御徳415-13
開館時間:13:30〜17:00
定休日 :水・木曜日
ウェブ :兵士・庶民の戦争資料館
※ 訪問前に 武富慈海 氏(0949-62-8565)へ連絡が必須
訪問手段
■ 車
福岡市内から1時間程度・北九州市内から40分程度
■ 公共交通機関
① 小竹駅へ
博多駅から:JR 福北ゆたか線「直方」行きに乗車
小倉駅から:JR 鹿児島本線「折尾駅」で 福北ゆたか線 「直方」行きに乗換え、終点 直方駅で「博多」行きに再度乗換える。
②小竹駅から
西口ロータリーにてタクシーに乗車し資料館へ向かう。徒歩で向かう場合は、駅東口から遠賀川沿いの県道476号線を北上、御徳大橋西 交差点を右折し橋を渡る。道なりに進むと、下写真の交差点にて、看板の設置されている左の路地へ入る。