日本人に人気の観光地チェンマイ、戦没者慰霊碑があると知る人はどれ程いるでしょうか。
私も4年前の8月にタイを旅行中、8月15日をどこで過ごすか調べていた際に、毎年行われる慰霊祭・慰霊碑の存在を知りました。
今回は慰霊祭の行われる「バーンガートウィタヤーコム校」「ムーンサーン寺院」と、ラムプーンの街道沿いにある「噫 忠烈戦歿勇士の慰霊塔」を訪れます。
チェンマイ市内には多くのレンタルバイク屋があります。宿の近くでバイクを借り、まず郊外のバーンガートウィタヤーコム校敷地内にある「タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼の碑」へ。
チェンマイでは、レンタルバイクは外国人観光客の移動手段の一つとなり便利ですが、無免許で運転する観光客が多いことを意識した方が良さそうです。
取締はありますが罰則が緩く、さらに警察署で罰金を支払えば数日無免許で運転できるシステムだったと思います。
さて、炎天下のなか旧市街地から1時間ほどバイクで走り、バンガードウィタヤーコム校へ。
お昼時で構内には沢山の学生たち。
英語で慰霊碑の場所を聞くと、流暢な日本語で返されてびっくり。
そういばこの学校では、日本語を勉強している学生さんもいたなぁ。
「バイクも近くまで乗って行っていいから」と教えてもらい、学校の奥へ。
タイと日本の国旗のある広場に駐輪し、慰霊碑へ向かいました。
多くの遺骨が発見された井戸の上に、慰霊碑が建立されました。
慰霊碑のある敷地には、桜の苗木が植えられています。数年後には桜の樹の下で慰霊祭が行われる事でしょう。
次は初めて訪れる「噫 忠烈戦歿勇士の慰霊塔」
情報は少ないもののGoogleマップに記載があり、地図を頼りに現地へ。
バンガードウィタヤーコム校からは116号線を経由し106号線へ、106号線沿いに慰霊碑はあり、バイクや車では比較的容易に訪れることができそうです。
チェンマイで唯一の観光は、チェンマイを一望する丘へ。
翌日は旧市街から近い「ムーンサーン寺院」へ
ムーンサーン寺院には当時野戦病院があり、多くの兵士が亡くなりました。
ムーンサーン寺院にある資料館には、当時の写真や遺品などが展示されています。閉まっている時はお寺の方が開けてくれるようです。
こちらは旧市街から徒歩圏内ですので、観光に来た方でも気軽に訪れることできます。線香も用意されています。
訪れた際は是非お志をお納めください。
これら3つの慰霊碑は、定期的に清掃が行われています(チェンマイ戦没者慰霊祭HP)。
同じ慰霊碑ですが、管理されていない、または現地の方々に頼らざるを得ない場所も多くあります。
毎年フィリピンを訪れるだけあり、フィリピンの慰霊碑もこのように、
「日本人が定期的に訪れ清掃や状態が確認できる仕組み」ができないものか、と強く感じました。