
フィリピン・レイテ島の戦いにおいての、日本軍玉砕の地として知られるカンギポット山(現地名:Buga-Buga Hills)への行き方や、渡航前に考慮すべきことなど簡単に解説します。
① カンギポット山への行き方
② 渡航前に考慮する事
③ 渡航スケジュール例
【カンギポット山への行き方】
オルモックから →Ormoc Transport Terminalからビリヤバ/Villaba行きのバス・バンに乗車
(2) カンギポット麓のカタグバカン地区へ移動[40分~1時間]

終点のバス・バン乗り場にて下車します。
乗り場に待機しているバイクタクシーのドライバーと交渉し、カタグバカン地区まで連れて行ってもらいます(ルート:下地図)。
料金は往復で1台400ペソ程度(交渉次第)
未舗装の急な坂を40分かけ登るので、雨季は4輪車の走行はほぼ不可能と思われます。雨の多い12月にはトライシクルでも登るのは無理のようで、事故の危険が大きいバイクタクシーでの移動になります。
道を登りきるとカタグバカン地区/Brgy. Catagbacanがあります。
(3) ガイドに案内していただく[頂上まで1時間~1時間半程度]
地区の職員の方に対応していただき、ガイドを紹介してもらいます。山頂まで未整備の山道を登ります。

村から徒歩10分程度の距離に『世界平和記念公園の碑』もあります。
【 渡航前に考慮すべきこと 】
●入山許可および謝礼
カンギポットや村にある慰霊碑へは遭難しないようにも、職員の方の許可およびガイドの同行が必ず必要です。村へ着いたらまず職員の方に対応していただき、同行するガイドを紹介してもらいます。入域料やガイド料も必要です。
また当日天候が良くても、台風通過後や大雨の後など土砂崩れの恐れがある場合は入山を許可されない可能性があります。
●所要時間について
カンギポット山の最寄りの町・ビリヤバから山頂まで往復4~5時間程度かかる為、旅程の他食事やトイレについても考慮する必要があります(麓の村でトイレを貸してもらえるとは思います)。
●危険な登山道
カンギポット山は登山道が無く、川を渡ったり後半はガイドが草を刈りながら進んで行くほどで、通常の登山よりも体力を消耗します。
山頂付近は傾斜が急な上、風の強い岩の尾根を登る為 滑落の危険があります。山登りに慣れている方、どうしても登りたいという方以外はオススメしません。登山に十分な装備が無かったり、訪問時に少しでも体調に異常があれば絶対に登らないでください。
村のすぐ近くにある『世界平和記念公園の碑』からも頂上ははっきり見えます。
●荷物について
登山にかなりの体力を消耗する為、荷物は貴重品など最小限のものに。村で荷物を預かってもらうのは難しいので、ホテルで預かってもらう(もしくは宿泊中の部屋に置いて行く)ことになると思います。泊数の少ない旅程では宿泊する街によって、訪問可能な場所も限られてきます。
【 渡航スケジュール例 】
Tacloban New Tarnsport Terminal⇨2時間/乗合バン⇨ビリヤバ⇨40分/バイクタクシー⇨バランガイ・カタグバカン(バランガイキャプテンへの訪問)⇨1.5時間/徒歩⇨カンギポット山頂上⇨1.5時間/徒歩⇨バランガイ・カタグバカン(世界平和記念公園の碑への訪問)⇨30分/バイクタクシー⇨ビリヤバ⇨2時間/乗合バン⇨タクロバン
※ オルモックからビリヤバへの移動は約1時間程度になります
※ 実際には乗継時に待ち時間が発生し道路状況やドライバーによって移動時間は前後します
※ 滞在日数の多い方は、オルモックからのアクセスをオススメします(タクロバンからよりも便数が多く移動時間が短い為)。
フィリピン
-> レイテ -> レイテ島戦没者慰霊碑マップ
-> ルソン・マニラ
-> セブ
東京在住の永瀬です。カンギポット山への行き方、注意事項などについて掲載ありがとうございます。日程や気候面などを慎重に考えながら判断したいと思っています。早速のご対応に感謝申し上げます。
永瀬様
日程が決まった際や、また何かご質問などございましたらご連絡ください。
渡航の際は十分お気をつけください。 山上