2019.1撮影
2016年撮影
2018.1撮影

オルモック市街戦の跡…

 コンクリートハウスはオルモック市街地の北西に位置し、今もなお現存する市街戦の跡。

リモン峠にて第一師団が激闘を続けている最中の1944年12月7日、米軍がオルモック近郊へ上陸し日本軍の背後を突く。当時オルモックにいた戦闘要員は第26師団独立歩兵第12連隊を中心に500名程度であった。コンクリートハウスの背後には軍司令部があり、また突破されればリモン峠の第一師団が挟み撃ちにされる為、後退を許されない場所である。コンクリートハウスには同連隊の第3大隊(立石大隊)が籠城し、周辺の陣地と共に11日より戦闘が始まる。連日の米軍による猛砲撃の中死守し続けたが、14日に大隊は全滅。

 戦闘から70年以上経過した現在でも砲撃や銃弾の跡が残っているが、近年の台風や地震などの災害により風化が少しずつ進んでいるようにも感じる。

手の届く高さにも砲撃らしき跡
銃撃の跡

【基本情報】

所 在:オルモック コゴン地区(Brgy. Cogon, Ormoc)
座 標:11°00’52.1″N 124°36’26.7″E


【訪問手段】

1. オルモックへ

タクロバンから
  市内のバス・バンターミナルよりオルモック行きの便に乗車

セブから
  セブ港第1埠頭よりオルモック行き高速船に乗車

2. トライシクルで向かう

 オルモック市内には、ジプニーの様に路線が設定された乗合トライシクルが運行している。オルモック郊外のロビンソンズプレイス オルモック(Robinson’s Place Ormoc)と中心部のOrmoc City Bus Terminal周辺を結ぶトライシクルに乗車し、コンクリートハウス前で下車。

3. コンクリートハウスの敷地へ

 コンクリートハウスは私有地の中にあり、普段は赤いゲートが閉じられている為外からは屋根のみ見える。敷地へ入ると先ず、ゲート左側に警備員がいるので立ち入りの許可を貰ってから見学する。

IMG 6940