今年は11月12日〜台湾、11月26日〜1月13日フィリピン渡航を予定しています。
まずは11月17日、台湾南端で行われる「バシー海峡戦没者慰霊祭」(http://bashi-channel.com)へ参加し、その前後で日本統治時代の遺構を訪れます。『輸送船の墓場』とも呼ばれたバシー海峡は、フィリピンでの戦いにも関係しており、以前から気になっていました。
その後フィリピンへ渡り、3週間かけ所在の把握できているルソン島内11州・23ヶ所の慰霊碑を巡ります。今回の旅程でフォーカスしているのが、ルソン島の慰霊碑です。
これらは既にウェブサイト上の慰霊碑マップへプロットしていますが、そこへ至るまでの交通機関などは滞在時に調査し、個別の記事を作成します。
また、現地での聞き込みにより場所が特定できそうな慰霊碑が数ヶ所あり、時間が許す限りそちらも探しに行こうと思います。
レイテ島へは12月18日〜1月12日の間滞在を予定しており、これまで島内で確認できている慰霊碑を訪問し、碑の周辺環境など新しい情報を発信していきます。
「以前訪れた時にはあったが、今はもう無い」こともあります。
風化や自然災害による消失、土地の開発、あるいは管理されていない碑を自主的に埋設する、など理由はいくつかあります。レイテでは、私が2016年に訪れた第二十六師団の木製の碑も、倒壊し放置されていたので今年2月頃埋設されました。
またそれ以前にも、2013年11月にフィリピンを襲った巨大台風で多くの碑が消失し、訪れることが叶わなかった慰霊碑も数多くあります。
「もっと早く慰霊碑巡りを始めていれば、手を合わせることができたのに」
フィリピンに限らず、他の地域でも前述の理由で既に撤去または埋設された、もしくは今後そうなってしまう碑や、政情不安のためその地域への立ち入りができなくなる可能性もあります。
慰霊碑を訪れるのは『今しかない』
戦争のあった過去や戦死された方々を忘れないよう、今年も慰霊碑巡りの旅に出て、そして必要としている人に伝わるよう発信していきます。